現在、転職活動中のMochaです。
なかなかMRの求人は見つからないですね。
見つかってもコントラクトの案件が多い印象。
今回、初めて内資系のMR案件を紹介していただいたので、報告いたします。
>>薬剤師からMRへの転職についての記事はこちら
貴重な内資系製薬メーカーMR求人がありました。
新薬の販売経験がない方や今後も新薬の上市予定がない、プライマリー領域の経験しか持っていない等、今後のキャリアに不安を抱かれるMRの方も少なくないと思います。
昨今、MRは量より質の時代に突入し、ドクターからより専門的な情報提供を求められるようになったことから、多くの製薬企業がMRに対して『専門性』を重視した採用活動を行うようになってきました。
実際、中途採用での専門領域MRの募集では、同領域の経験を3年程度以上有していることを応募条件として設けている企業が多く、プライマリー経験のみの方の場合には非常にハードルが高くなっている実情です。
しかしながら、そうしたMR転職市場の中でも、企業やタイミングによっては領域経験を問わずプライマリー領域MRのみのご経験者も応募可能な専門領域MRの求人募集が出ることもあります。(特に若手の方であれば領域経験よりもポテンシャルを重視される傾向あり。)
こんな状況でありながら、プライマリー案件として紹介を受けた会社があります。
高尿酸血症専門MR
ある意味オーファンに近い存在だと思うのですが、高尿酸血症のみを扱うメーカーでMRを募集しております。
ご存じ富士薬品です。
今までの高尿酸血症の治療に用いる薬剤は、どうしても肝機能が気になる傾向がありました。
高尿酸血症は持続すると痛風関節炎(痛風)をもたらしてQOLの低下を招きます。
また高尿酸血症は、痛風だけでなく腎障害や心血管イベントの発症と関連する可能性も示唆されつつあるため、痛風、高尿酸血症患者における血清尿酸値の低下は重要です。
痛風、高尿酸血症の治療においては、生活習慣の是正を原則に、薬物療法もまた重要な位置を占めています。
他方、近年は尿酸の排泄機構、特に尿酸トランスポーターの解明が進み、腎臓の近位尿細管において尿酸の再吸収にはURAT1(Urate transporter 1)が、分泌にはABCG2(ATP-binding cassette sub-family G member 2)やOAT1(Organic anion transporter 1)、OAT3(Organic anion transporter 3)等が働いていることが明らかとされました。
また、尿酸は腎臓だけでなく腸管からもABCG2を介して分泌されることも示されています。
したがって、URAT1阻害作用が強く、かつABCG2、OAT1及びOAT3に対する阻害作用との乖離が大きいURAT1選択的な尿酸再吸収阻害薬を開発することで、効率的に尿酸の排泄を促進し、血中尿酸値を低下させることが期待できます。
ユリス錠(一般名:ドチヌラド)は選択的なURAT1阻害作用を有し、さらに肝障害の原因と考えられるミトコンドリア毒性やCYP2C9阻害による薬物相互作用の少ない薬剤を目指して株式会社富士薬品にて創製された、新規の選択的尿酸再吸収阻害薬(Selective Urate Reabsorption Inhibitor:SURI)です。
ドチヌラドの国内における開発は2009年より進められました。
痛風、高尿酸血症患者を対象とした臨床試験は、後期第Ⅱ相試験までは株式会社富士薬品が実施し、第Ⅲ相試験からは株式会社富士薬品と持田製薬株式会社が共同で実施しました。
その結果、ドチヌラドの有効性及び安全性が確認されたため、「痛風、高尿酸血症」を効能・効果として製造販売承認申請を行い、2020年1月に製造販売承認を取得しました。
気になる採用条件は
業務内容
MRとして自身の担当する地域の医師、薬剤師へプロモーション活動を行います。
製造から販売までを行う日本唯一の複合型医薬品企業です。
今までのプライマリーの流れを汲んだ仕事内容になりそうです。
一説にはサノフィOBが多いとの話も聞きます。
気になる年収のレンジは約750万円からと福利厚生もしっかりしており、魅力的なのではないでしょうか。
おそらく、全社(前に勤めていた会社の年収)よりも高くなるように交渉をして頂けるはずです。
このあたりの交渉はエージェントに任せた方が無難なのではないでしょうか。
私はこの話を転職エージェントさんから聞きました。
興味のある方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
給与交渉や採用条件などは転職エージェントに確認した方が確実な情報が得られると思います。