ついにバイオジェンがアルツハイマー領域の専門MRの募集を開始しましたね。
やっとといいますか、アデュカヌマブの生物製剤ライセンス申請がいよいよ大詰めなのだと思います。
バイオベンチャーの中でも特に採用条件が良いと評判なバイオジェン。
どのような募集なのでしょうか。
バイオジェンがアルツハイマー領域の専門MRの募集を開始
バイオジェン・アイデック社(Biogen Idec, Inc., NASDAQ: BIIB, 本社:米国マサチューセッツ州)は最先端の科学を応用し、中枢神経系疾患を中心とした重篤な疾患を治療する生物学的製剤の研究、開発、製造、販売を行っています。
1978年に創設された当社は、独立したバイオテクノロジー企業として世界で最も古い歴史を誇り、製品を通して世界中の患者さんをサポートしています。
年間の売上高は40億ドルを超え、フォーチュン500にもランクインしています。
またバイオジェンは“ニューロサイエンス(神経科学)をリードする”というミッションのもと事業展開している製薬企業です。
その日本法人であるバイオジェン・ジャパンは2000年の設立以来、多発性硬化症の治療薬や脊髄性筋萎縮症治療薬などを日本の医療現場に提供し、医療従事者や患者さんに寄り添いながら成長を続けてきました。
そんなバイオジェンで今回はアルツハイマー領域の新薬の承認に向けて申請を進めており、それらを医療現場に適切に普及させるためにMRの募集が開始されました。
アルツハイマー病(AD)治療薬候補であるアデュカヌマブとは
アデュカヌマブ(開発コード:BIIB037)はADの治療薬候補として開発されたモノクローナル抗体です。
臨床試験データに基づき、ADによるMCIおよび軽度ADにおいて、アデュカヌマブは、疾患の原因となる病態生理に作用し、認知機能の低下(悪化)を抑制し、金銭管理、家事(掃除、買い物、洗濯など)や単独での外出などの日常生活動作におけるベネフィットが得られると期待されます。
承認された場合、アデュカヌマブは、AD当事者の疾患の経過に本源的な変化をもたらす初めての治療薬となります。
アデュカヌマブは、共同開発ライセンス契約に基づきNeurimmune社から導入されました。
2017年10月より、バイオジェンとエーザイは全世界的にアデュカヌマブの開発ならびに製品化を共同で実施しています。
EMERGE試験、ENGAGE試験は、アデュカヌマブの有効性と安全性を評価する多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間比較、臨床第Ⅲ相試験です。
試験の主要評価項目は、CDR-SBのスコアの変化によって測定される認知機能および機能障害の低下抑制における、プラセボと比較したアデュカヌマブ月1回投与の有効性を評価することです。
副次評価項目は、MMSE、ADAS-Cog 13およびADCS-ADL-MCIによって測定される臨床状態悪化の抑制における、プラセボと比較したアデュカヌマブ月1回投与の有効性を評価することでした。
その結果、EMERGE試験では、アデュカヌマブ高用量投与群はプラセボ群に比べて臨床症状の悪化を統計学的に有意に抑制(臨床的認知症重症度判定尺度=CDR-SBによる評価で23%抑制)し、主要評価項目を達成。
ENGAGE試験では主要評価項目を達成しませんでしたが、バイオジェンは「高用量投与群のデータはEMERGE試験の結果を裏付けるものだった」としています。
気になる採用条件は
募集内容は下記の条件が開示されています。
【仕事内容】
・現在開発中のアルツハイマー領域の新薬の発売に際し、主に神経内科、精神科における専門医を担当し、担当製品の市場導入を成功させる
・担当する医療従事者のニーズを把握し、それに合った適切なプロモーション活動を行うことで医療従事者との信頼関係を構築する
・担当地域において診断から治療までがスムーズに実施されるための医療連携ネットワークを構築する
・ パートナー会社と協力して、講演会等の企画を実施し、それぞれの強みを生かした営業活動を行う
・Face to faceに加えリモートを含めたDigital tool等を活用した複合的な訪問宣伝活動を実施する
また、バイオジェンはバイオベンチャーであるのに福利厚生が充実していることが魅力的です。
【福利厚生】
■社会保険完備
■研修・語学研修・ビジネストレーニング制度あり
(英語・ビジネススキル・リーダーシップやマネジメントスキル等、オンラインも含めた教育研修プログラムを受講いただけます)
■MBA等の資格・学位取得支援制度あり
■家事サポート制度
(年間24万円までの家事代行・ハウスクリーニング・ベビーシッター費用を会社が負担)
■BIIB現物株式付与制度
■社員株式購入制度
■在宅勤務制度(業務による)
気になる給与は年俸840万円以上+セールスインセンティブとなっており、前職を下回ることはほとんどないといわれております。
これからもバイオジェンから目が離せませんね。