近年では、企業や組織に雇われずに働く「フリーランス」が人気を集めています。この雇用形態は薬剤師業界にも入ってきており、現在では「フリーランス薬剤師」も増えてきているのです。
この記事では、フリーランス薬剤師とは何か、どんなメリット、デメリットがあるのか、どのような方がフリーランス薬剤師に向いているのかということについて詳しく解説していきます。
フリーランス薬剤師とは？
フリーランス薬剤師というのは、冒頭でも解説したように、企業や組織に雇われることなく、個人で仕事を請け負う薬剤師のことを指します。
勤務先に直接雇われるわけではないため、派遣社員と勘違いしてしまう方もいるのですが、派遣社員は間に派遣会社が入りますので、フリーランスとは全く違う働き方です。
フリーランスになるメリットは？
では次に、フリーランス薬剤師になるメリットについて詳しく見ていきましょう。
給料が高い
フリーランス薬剤師は、個人で企業や組織と契約をしますし、派遣薬剤師とは違って間に派遣会社などを挟む必要がありませんので、時給がかなり高くなります。
相場は3,000円、良くて5,000円というところでしょうか。そのため、契約先を増やしていくことによって、高年収を実現できるようになるのです。
薬剤師の資格と経験を活かしてメディカルライターなどの仕事をされている方はもっと高額な報酬を得ているケースも多いようです。
実際に、フリーランス薬剤師になってからあっという間に年収1000万円を実現した方もいますので、非常に夢のある働き方と言えます。
経費を使える
フリーランスは「個人事業主」という扱いになり、一人社長という分類ですので、経費を使えます。もちろん、仕事に必要な消耗品など、プライベート以外の支出に限りますが、経費を使うことによって所得金額を抑えられるようになりますので、節税対策になるのです。
休みを自由に決められる
企業や組織から雇われて働く場合は、雇い主が定めたルールに従って働かなければなりません。例えば、正社員の場合は週5日、1日8時間前後働くことになります。
フリーランスの場合は、業務委託契約に沿った時間帯で働くことになり、それ以外の時間は自由に使えるのです。週休3日、週休4日など、プライベートに重きを置いたスケジュール設定をしている方もいますので、自由度の高い働き方を求めている方には最適と言えるでしょう。
副業の制限がない
企業や組織に雇われて働いている薬剤師は、就業規則を守らなければなりません。
中には、就業規則で副業が禁止されている所もあります。しかし、フリーランス薬剤師に就業規則は存在しないため、自由に副業を行えるようになるのです。
フリーランスになるデメリットは？
では次に、フリーランス薬剤師になるデメリットについて詳しく見ていきましょう。
収入が不安定
フリーランス薬剤師は高年収を目指せる働き方ですが、仕事が無ければ収入は0円です。
正社員や派遣社員、アルバイトやパートとは違い、企業や組織に雇われているわけではないため、自分で仕事を探さなければなりません。
その月に50万円稼げたとしても、次の月に0円になる可能性も十分ありますので、仕事探しや営業に力を入れる必要があります。
社会的信用が低い
薬剤師に限らず、フリーランスという働き方は社会的信用が低くなりがちです。
特に、フリーランスになりたての頃は収入の証明ができないため、
・カード発行の審査
・引っ越しの審査
・ローンの審査
などに通らないこともあります。
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福利厚生がない
正社員として働いている場合は、雇用主が用意している福利厚生を利用できます。
例えば、
・有給休暇
・扶養手当
・住宅手当
などです。
ただ、フリーランスには有給もありませんし、扶養手当も、住宅手当もありません。
また、仕事がなくなって収入が途絶えた場合でも、会社員でいうところの「失業保険」のようなものを受け取ることはできませんので注意が必要です。
フリーランスに向いている人の特徴
フリーランス薬剤師に向いているのは、
・自由な働き方を実現したい方
・効率的に年収アップを狙いたい方
・様々な事業、副業を展開したい方
です。
フリーランスは、非常に自由度の高い働き方ですので、仕事とプライベートを充実させたいと考えている方に最適と言えます。
また、雇用されるよりもはるかに高い時給で働ける可能性が高いため、ガッツリ稼ぎたいと考えている方にもおすすめです。
さらに、興味がある仕事には何でも挑戦してみたいと考えている、野心家の方にもピッタリの働き方と言えますので、興味がある方は是非挑戦してみてください。
まとめ
フリーランス薬剤師というのは、個人で企業や組織と業務委託契約を交わして働く新しい働き方のことを指します。フリーランスになると、自由度が高くなり、効率的に収入アップを目指せるようになりますので、仕事とプライベートを充実させたいと考えている方に最適です。ただし、フリーランスならではのデメリットやリスクなどもあり、全ての方におすすめできる働き方ではありませんので、ポジティブ要素だけでなく、ネガティブ要素についてもしっかりと理解したうえで、挑戦するかどうかを判断していきましょう。
自分の時間をしっかり確保したいなどの理由でフリーランスを目指す方は最適な働き方だと言えますね。単純に収入を最大化したいという事であれば不安定な側面もありますので、私はMRへの転職をオススメします。
